鍾乳洞

 子供の時の最もエキサイティングな体験は、夏休みに初めて「入水鍾乳洞」に入った事でした。入り口は大人一人がやっと通り抜けられる大きさ。しかし中に入って見るとそこには初めて見る全く別なもう一つの世界がありました。正にジュールヴェルヌの「地底旅行」でした。

 足が滑らない様に草鞋を履き、太く長いロウソクには熱い蝋が垂れて来ない様に新聞紙を巻いていました。思わず声を上げたくなるくらいに冷たい地下水の中を大人と一緒に進んで行きます。四つん這いになってやっと進める所もあれば、時には自分の首の辺りまで地下水に浸かる事がありました。急に視界が広がったと思ったら何と地底の中で滝が轟々と流れ落ちているではありませんか!そして上や下から生えている様々な形の鍾乳石が実に美しかった。私は余りのショックで、その後は暫く鍾乳洞の絵ばかりを描いていました。何しろ鍾乳石などは自分のイメージで自由に描けますからね。

 今そこに行ったとしても子供の時と同じ様には感動しないと思います。何よりも今はあの地下水の冷たさに耐え切れずに直ぐに戻って来てしまうと思います。

招かざる客

今私の頭を悩ませている事があります。

それは家の天井裏にハクビシンが出没することです。

まるで人が歩いている様な物凄い足音です。とても眠れたものではありません。

その時には天井裏に向けてハッカースプレーを吹き付けます。そうすると暫くは現れません。しかし強烈な臭いなので、自分も2、3日はその頭の痛くなる臭いに耐えなければなりません。

昨夜又やって来ました。ああ~、又ハッカースプレーを使わなければならないので、とても憂鬱です。

 

            「月の電話」

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友の死

 一昨年、今年と立て続けに親友を亡くしました。一人は自分と同じ年齢でした。

二人とも美術を通じて知り合いました。

 友の死は親を亡くした時とは別のショックがあります。急速に自分にも死が近づいた感じを覚えました。

 それまで霧の向こうで全く見えなかった死の姿が、徐々に現れて来るようです。

 人生とは結局有限の時間なのだ。それを強く意識せざるを得ない昨今です。

 私に出来る事は、二人が強く望んでいた制作の時間を無駄にしないで、良い作品を作って行くしかないのです。それが少しでも生の時間を長らえた者の努めです。

 

            「泳ぐ月」

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家の修理

 私の家は六年前の東日本大震災で大規模半壊になり、未だに自分で修理を続けています。漸く二年間掛けて排水溝の修理を終えました。晴天が続いて溝に水がない時でないとセメントを塗れないので、時間が掛かって仕舞いました。これからの大雨の時季が来る前に修理を終えられてホッとしています。

 まだまだ修理箇所は沢山ありますが、一番大事な水回りの修理を終えたので、もう巨大地震は当分来ないと信じて、後はマイペースで修理をして行きます。

 

              「眠る月」

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大合唱

田植えのこの時季になると夜は蛙の大合唱でうるさいほどだったのですが、最近私の家の周囲も家屋が驚くほど増え、田圃も激減して仕舞いました。今になってあの蛙の大合唱がもう聞かれなくなると、とても寂しい気持ちになります。

 

            もう一人の月         

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おっぱいと放尿

私は小学生の時にバス通学をしていました。

向かいの席に若い母親がいると胸元を開けて、おっぱいを赤ん坊に吸わせていました。それは良く見かける光景で、母親には何の恥じらいもなく、乗り合わせた乗客も皆当たり前の様に見ていました。

私の住んでいた家の周囲には畑や田圃がたくさんあり、時々道端でお婆さんが着物を捲し上げて中腰の姿勢で放尿していました。

現代では考えられないかも知れませんが、のどかな時代の懐かしい思い出です。

             「虹の輪」

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同級会

先日、中学校時代の同級会がありました。

卒業してから五十年、半世紀が過ぎました。残念ながら三人が鬼籍に入って仕舞いました。

人生の荒波を乗り越えて、ここまで来た級友達にとても愛しさを感じます。

これから高齢者となり体力的にはきつくなると思いますが、又全員が元気に再会出来たら嬉しく思います。

 

           「月捕り」

 

       

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