東日本大震災

 

 昨日で東日本大震災から10年が経った。先月起きた大地震もこの余震だと云うから驚く。それにしても大震災の時の揺れは凄かった。もう二度とあの様な恐怖は経験したくない。てっきり自宅は潰れるかと思った。幸い家は潰れなかったが、その後ずっと修理を続けている。先月の大地震でそれが又増えて仕舞った。

 大震災の時は余震も凄かった。毎日の様に強い地震に見舞われる。本当に神経が擦り切れて行く様だった。

 そしてこの世にこんな事が起こるのかと思う様な巨大津波が多くの人々の命や建物を飲み込んで行った。おそらくそれらの映像を見た世界中の人々が大きな衝撃を受けたと思う。

 そして必ず来る津波の高さを甘く見ていた東京電力の人災による福島第一原発事故。国や東電が絶対的原発安全神話を謳って来た原子炉建屋が、次々と爆発して行く映像を見た時には本当に戦慄が走った。ドイツはこれをきっかけに自国の原子力発電所の全ての廃炉を決定した。

 

              「綱渡り」

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ちあきなおみ

 ちあきなおみが表舞台から姿を消してから、かなりの時間が経って仕舞った。その内に彼女の新しい歌を聞ける淡い期待を抱いていたが、流石にそれはもう諦めざるを得なくなった。それにしても残念だな!素晴らしい歌手なのに!そう思うのは私だけではないだろう。

 夫の死をきっかけに芸能活動を止めてしまった様だ。多分彼女にもう一度歌を歌って欲しいというオファーは多かったはずだ。大好きな歌を封印して仕舞う程に彼女の心の中で余程の事が起こって仕舞ったのだろう。

 残された彼女の歌を聞く度に素晴らしい歌手がいた事を思い出すだろう。

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「赤い風船」



鬱病

鬱病ほど厄介な病気はない。この病気に罹ってもう10年以上になる。原因は自分の病気、強いストレス、大きな喪失感だった。それまで幾度も何とかこの病気を払拭しょうと立ち上がってみたが、結局は元の木阿弥となって仕舞う。やる気が全く起こらず只息を吸って食事をするだけの人間になって仕舞った。何時も何とか自分を変えようとする気はあるのだが、どうしょうもない。結局のところ専門医に見て貰った方が以前の様に生きる気力が蘇るかも知れない。日本人は精神科に見てもらう事に多分私だけではなく多くの人が抵抗を持っていると思う。しかしきちんとした治療を受ければ生きる意欲と積極性を取り戻す事も出来るらしい。

65歳

今年65歳になりました。高齢者の仲間入りです。

65歳は私の父が亡くなった年齢でもあります。その意味でも感慨深いものがあります。まだ日常的な体力の衰えは感じませんが、物忘れは多くなって来ました。

ただ私は画家なので肉体は徐々に衰えて行くにしても、作品だけは常に進歩して行きたいと思います。最新作が常に自分の最高傑作という理想を持って制作に励んで行きたいと思います。

            

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月のレクイエム

 

鍾乳洞

 子供の時の最もエキサイティングな体験は、夏休みに初めて「入水鍾乳洞」に入った事でした。入り口は大人一人がやっと通り抜けられる大きさ。しかし中に入って見るとそこには初めて見る全く別なもう一つの世界がありました。正にジュールヴェルヌの「地底旅行」でした。

 足が滑らない様に草鞋を履き、太く長いロウソクには熱い蝋が垂れて来ない様に新聞紙を巻いていました。思わず声を上げたくなるくらいに冷たい地下水の中を大人と一緒に進んで行きます。四つん這いになってやっと進める所もあれば、時には自分の首の辺りまで地下水に浸かる事がありました。急に視界が広がったと思ったら何と地底の中で滝が轟々と流れ落ちているではありませんか!そして上や下から生えている様々な形の鍾乳石が実に美しかった。私は余りのショックで、その後は暫く鍾乳洞の絵ばかりを描いていました。何しろ鍾乳石などは自分のイメージで自由に描けますからね。

 今そこに行ったとしても子供の時と同じ様には感動しないと思います。何よりも今はあの地下水の冷たさに耐え切れずに直ぐに戻って来てしまうと思います。

招かざる客

今私の頭を悩ませている事があります。

それは家の天井裏にハクビシンが出没することです。

まるで人が歩いている様な物凄い足音です。とても眠れたものではありません。

その時には天井裏に向けてハッカースプレーを吹き付けます。そうすると暫くは現れません。しかし強烈な臭いなので、自分も2、3日はその頭の痛くなる臭いに耐えなければなりません。

昨夜又やって来ました。ああ~、又ハッカースプレーを使わなければならないので、とても憂鬱です。

 

            「月の電話」

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友の死

 一昨年、今年と立て続けに親友を亡くしました。一人は自分と同じ年齢でした。

二人とも美術を通じて知り合いました。

 友の死は親を亡くした時とは別のショックがあります。急速に自分にも死が近づいた感じを覚えました。

 それまで霧の向こうで全く見えなかった死の姿が、徐々に現れて来るようです。

 人生とは結局有限の時間なのだ。それを強く意識せざるを得ない昨今です。

 私に出来る事は、二人が強く望んでいた制作の時間を無駄にしないで、良い作品を作って行くしかないのです。それが少しでも生の時間を長らえた者の努めです。

 

            「泳ぐ月」

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